ヴァイオリンの上達には、曲を弾けば良いわけではありません。特にボーイングはその動きを取り出して練習することで安定してきます。むしろ音を出さない方法の方が上達するんじゃないか?と思う位です。
このボーイング体操は初心者でも大丈夫ですが、楽器である程度ボーイングが出来る人向けです。少しだけ音を出しますが、消音機をつけておけば迷惑にはならないと思います。
ボーイング体操
ボーイング体操は以下のように行います。
・楽器を構える。
(1) 弓元でダウンで少し弾く
⇒一旦、ここで止めて右腕の形を確認しても良いです。
(2) 弓先に移動し、アップで少し弾く
⇒一旦、ここで止めて、しっかり右ひじが伸ばせているか、確認しても良いです。
その後、(1)と(2)を素早く繰り返します。スピードは人によると思いますが、雑にならないスピードで、出来るだけ早く行います。
また(1)と(2)の間で弓が真っすぐ動かせていることを確認します。
弓元ならダウンで始まり、弓先ならアップで始めるのが普通です。まずその方法で練習します。
次に弓先でダウン、弓元でアップなど、色々なバリエーションを試してみます。スピードを速くしていくと少しややこしいでしょうか?そこがこの練習の良い所で、注意深く行えます。
まとめ
ロングトーンの練習も効果的ですが、このボーイング体操は、一番難しい弓先と弓元の動きを取り出し、短時間で効果的にボーイングの練習が出来ます。
ある程度、ベテランの人も、弓が不安定だと思ったら試してみてほしいです。
これを毎日5分程度行えば、かなり違ってきますよ。