ヴァイオリンの音階練習

音階練習はヴァイオリンの普段の練習で大事です。

出来れば一日5分でも、毎日できるといいですね。ただ、音を出す必要はあるため、消音機やサイレント・ヴァイオリンを使う必要があります。

初心者に近い方は2オクターヴ、何年も練習している方は3オクターヴの音階練習が良いです。有名な音階練習の教本もあります。


小野アンナの音階教本はしっかりまとまっていて、ページ数が少ないので練習しやすいです。


最新ヴァイオリン音階教本(山岡耕筰)もしっかりまとまっています。ヴァイオリン教室で良く使われる教本です。


カール・フレッシュの音階教本も有名で優れた教本です。ただレヴェルが高めと感じます。

ヴァイオリン教室で特に指定されていないようでしたら、小野アンナをお薦めします。音階練習は、曲の練習と比べて飽きやすいので、無理せず練習しやすい教本を選ぶのがいいと思います。

音階練習は左手の基本

音階には、普通の音階と分散和音があります。両方セットで練習するのが良いです。調性は各音階の長調・短調を合わせると全部で24パターンあります。

プロなら音階練習にかなり時間を割いている、といいますが、アマチュアの場合、そこまで時間が無いと思います。現在やっている曲の調性の長調と短調を練習できれば十分です。

音階練習はゆっくりじっくり

子供の頃からヴァイオリンをやっている人は凄い速さで音階練習できる人が多いです。それが出来れば、短時間で音階練習が出来るのですが、なかなかストイックな練習なので、大人になって始める人はそこまで音階練習にこだわる必要は無いと思います。

ただ音程をしっかり安定させるために、正しい音程で練習することが大事です。子供の頃から弾いている人のように無理して速いスピードで練習しても、左手の動きが雑になるだけです。「ゆっくり、じっくり」を念頭に、まずは四分音符程度で音階練習すればOKです。

練習して良く弾けるようになったら、スピードを上げてもOKです。音階練習の目的は左手のスピードアップではなく、音程をしっかり取ることです。スピードを上げるよりは、ポジションを変えて練習するほうが効果的です。特にセカンドポジションでの音階練習をしっかりやるといいと思います。

無理せず簡単な音階を確実に

音階は24パターンあると書きましたが、♭や♯の数が少ない音階から練習していくのが良いです。ヴァイオリンの曲なら多くは弾きやすい調性で作曲されていますし、オーケストラの曲もベートーヴェンまでなら♭や♯の数が4つまでの音階が弾ければ大丈夫です。ブラームスやチャイコフスキーなどは遠隔調といって♭や♯の数が多い音階も出てきますが、それはそれとして、自分のレヴェルに合った調性を選ぶのが良いです。

音階練習は大事ですが、あまり楽しい練習でも無いので、あまり無理せず、時間も掛けすぎず、モチベーションを保って行うことが大事と感じます。音階練習は量より質ですね。